メカニカルアクション MA値           

「メカニカルアクションMA値」

機械の洗浄効果はタタキ効果で表せます。このタタキ効果の強さ弱さを見る基準としてMA値(メカニカルアクション)があります。50センチ角の平織り綿白布を用い布の中心と四隅に直径35oの穴を5つ打ち抜いた試験布で洗濯物といっしょにワッシャーに入れて洗います。洗った後取り出してテスト布の丸い穴の淵の「ほつれ具合」を検証して機械のタタキ作用による衣類のダメージの目安をMA値として表しています。

 

ウエット洗いの実地テストでは、MA値が30〜40程度の押し洗いであれば収縮率が3%以下でフェルト化が起こらないという結果が出ました。MA値30以下であればMAテスト布の丸い穴のほつれ具合は殆んどなくまた衣類のダメージもなく安心して洗えるという事です。

 

一方家庭洗濯の場合では、標準洗いでMA値が50以上となり洗浄力はいいのですが、シルクやウール等の衣類にダメージを与えてしまうと報告されています。業務用の水洗機も同様に標準洗いで50以上の結果てす。

 

MA値30以下の洗いでは機械のタタキ効果が殆んど発揮されていないので洗浄力が上りません。縮まないけど汚れ落ちが悪い。

機械作用のタタキで洗浄力を上げればトラブルが起きる。というこの相反する問題がウェットランドリーシステムの限界点になっています。

 

石油ドライではMA値24で安全確実

石油ドライの洗浄試験で洗浄時間15分、工程時間20分の洗いでMA値はなんと24。30以下の安心洗いで理想的な数値を示していました。

では七種類の人工汚染布で見る洗浄力の結果ではどうでしょうか・・・・汚染布洗浄試験では、機械によるタタキ効果により、水洗の家庭洗濯よりは洗浄値がほぼ上回っていて、やはりプロのドライ洗濯が素人の家庭洗濯には負けていないという当たり前の結果がでています。

 

洗浄力にはあくまでゴシゴシと洗う機械力、タタキ効果が必要です。タタキ効果も機械力もなく、ただの浸け込みだけでは、固形物の汚れなどは落ちません。石油ドライの洗浄試験では10分洗っても20分洗ってもMA値は30以上にならず洗濯物に対する損傷がほとんどないのです。

 

ドライ機ではゴシゴシと機械力やタタキ効果を使って強力に洗うことができます。このことが固形物などの汚れ落ちがいいという結果を招いていると思います。洗浄力という観点から見れば、たたいたりもんだりする機械力は見逃せない重要な要素なのです。

 

水に落としても機械力が無ければ汚れは落ちません。石油ドライで機械力を使って十分でも二十分でも機械力を使いもみこんで洗うことで総合的にドライ洗浄はウェットもみ洗いよりも良く落ちるという結果をこのMA値の実地試験の研究は示しています。

 

MA値について、国立情報学研究所の文献 とウエットクリーニング評価システムでは。