第一要素「溶媒」〜 溶剤管理と液管理

1. いつも清流のごとく澄み切ったきれいな溶剤

 

清流-1a.jpg古来より長い間洗濯は手もみ洗いの時代が続きましたが、1960年代の高度経済成長によって電気洗濯機が普及し、石油化学の発展により合成洗剤が出現して洗濯は手もみ洗いの時代から開放されここに機械化による洗濯革命がおこり商業洗濯が始まりました。

 

昔話に川で洗濯するおばあさんが川に流れてくる桃をみつけて「桃太郎」という話しは今でも子供心に頭の中に残っています。昔なつかし古里の川の流れはいつまでも清らかで川底まで透明で澄み切っています。

 

この山里の川の流れ、流が現在では水道水や地下水に代わり洗濯用水として使用されております。きれいな洗いをするには、まず洗濯液がいつも清流のごとく無色透明できれいな状態を保つことです。

 

日本クリーニング洗剤同業会では、品質管理のシールを製作してきれいな溶剤管理の普及を推進しています。

.同業会液写真.30%

 

ドライでは水洗のように一回一回洗うたびに液を捨てている訳ではありませんので、いつも溶剤を清流のごとく保つ事は大変困難です。無色透明・清流のような状態に溶液を保つことが「ドライの溶剤管理」の原点であり出発点と言えます。

 

2.人間も血液の循環、機械も溶媒の循環

サラサラの「循環」液管理は人間の体に例えますと、血液中のコレステロールや脂肪に似ています。血液がドロドロになり血管につまってしまうと脳梗塞や心筋梗塞などの病気を引き起こしてしまいます。

 

さらさらポスター

ドライ液もドロドロと汚れが溜まり、脂肪や酸化が上ってくると液が汚れて洗濯物の黄変や逆汚染が起こります。

 

溶剤に色が出て溶液が黒ずんできたのでは、白色の洗濯物に逆汚染がおこり白さが冴えなくなってしまいます。

 

血液もドライ液も循環している訳ですから、溶液はいつもサラサラにして不純物や汚れを取り除き新液のように無色透明の液にしておくことが溶剤管理の基本と言えます。

 

ちょっとの黄色がだんだん黄褐色になり溶液が黒ずんでしまいます。溶剤も助剤も澄み切った透明な状態を保つことが重要です

 

3.溶媒の液管理は品質管理 

ドライの溶剤や水洗の水のことを「溶媒」といいます。水洗いでは溶媒は「水」です。ドライでは溶媒は「石油溶剤」とか「パーク溶剤」です。

 

洗いの第一要素は「溶媒」です。汚れを洗濯物から取れ易くする為に衣類の繊維を湿らしたり、膨潤させたりする為に必要な媒体です。

 

透過率-1

クリーニングではこの洗濯溶媒を液体で利用しています。洗った後この液体を蒸発乾燥させて繊維から回収して再利用しています。

この溶媒「液体」が清らかに澄みきった状態になっているかどうか、液の透明度を写真の透過率計で測定診断します。

 

溶媒は人間でいえば血液みたいなもので、いつもサラサラな状態で健康管理することが健康の秘訣です。病気になったら一番最初に血液検査して病状を見つけるようにドライ洗浄でもトラブルが起きたときには溶剤検査をして原因を確める事が必要です。

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