オクタゴン試験、ソープ濃度と洗浄力

200tのビーカーに石油溶剤100tを入れ、オクタゴン回転子でデシケーターに保管した醤油汚染布を投入しガラス板で蓋をして15分間洗浄します。

オクタゴン 

その後汚染布を乾燥し乾燥後デシケーターに保管し、水分を完全に除去した後の汚染布を測定します。

 

この試験で汗抜き洗剤「乾洗王」をそれぞれ0.3%、0.6%、0.9%、0.2%、1.5%と濃度を上げて汚染布を使って反射率を測定しました。

 

 

ソープ濃度と洗浄率 

 

カールフィッシャー微量水分測定、水分と洗浄力

溶剤中の微量水分測定器

洗浄試験中の水分濃度の測定も同時に行なった。グラフはソープ濃度と洗浄率、水分との関係を表したもの。

 水分と洗浄力G

この洗浄試験の結果汗抜き洗剤乾洗王のソープ濃度と水分量が正比例し、水分濃度が増えるに従って醤油汚染布の洗浄力が上っている。1.2%のソープ濃度で水分が約3800PPM、洗浄力が70%を超えている。

 

カールフィッシャー微量水分測定機と精密電子天秤

.\カールフィッシャ

一方、醤油汚染布の固形分重量の変化で見る洗浄力は、洗浄前の原布に付着する醤油の固形分30.9rが洗浄後には26.3r除去されて洗浄力は85%になった。

 

汗の人工汚染布と洗浄力評価試験について

醤油汚染布について

醤油の原液を付着させた汚染布は洗剤のイオン性に影響されなくドライ溶剤では全く溶解しないので汗の洗浄力評価試験として向いているのではないでしようか。

醤油汚染布は、ドライでは落ちませんが、水ではキレイに落ちて汚染布は真白になります。

 

醤油の成分について 

一般に市販されている醤油の成分を調べると、およそ次の様に▽塩分(食塩)1217%▽固形分(塩以外)1016%▽糖類(甘味)3〜5%▽有機酸(酸味)1〜2%▽アミノ酸(旨味)1〜1.5%の成分になっています。

醤油の成分と汗の成分を分析表により単純に比較してみても、塩分の量で17倍〜27倍、アミノ酸量で60倍〜100倍と醤油の方が圧倒的に濃度が高く、実際の汗の成分の30倍から100倍の濃縮の汚染布試験になります。

 

醤油の黒色は有機酸

醤油の色の変化と塩分の脱落率とは、それぞれ水溶性という点では相関関係はありますが、黒い炉の変化は実際の正確な塩分除去率にはなりません。

なぜなら醤油の色はアミノ酸と有機物の色だからです。汗の臭いの成分と酷似していますので臭いの除去率の判断になりますが、塩分の除去率にはなりません。塩分は白色の結晶体ですから色では判断できません。

 

微量電子天びんによる重量測定

色では判断がつかないとすればやはり重量で判断するしかありません。

電子天びんを使って洗浄前の醤油汚染布の重量を計り、洗浄後の汚染布の重量を差引き塩分の除去率を計算します。勿論、原白布の重量も計り汚染布の重量から差し引き醤油の重量を計測しておくことも必要です。

 

計測前にデシケーター 

デシケーターは、固体、又は液体の試料を乾燥、貯蔵する為に用いられるガラス製の除湿器。醤油汚染布を使って正確に塩分の除去率を計測する為には、汚染布の中に含まれる水分を完全に蒸発除去してから原布や汚染布を測定しなければなりません。

水分の付着によって汚染布の重量に変化があったのでは、判定誤差が発生してしまいます。塩分の重量測定には試験布の水分を完全に除去しなければ正確な数値は求められません。

 

汗の成分と組成

汗の成分と組成

各研究機関の調べでは人体の汗の成分は▽水分98%以上▽塩分0.3%以上▽尿素0.1%▽尿酸・乳酸・アミノ酸等の有機酸やアンモニア・K・CaMg等と言われています。

この結果から汗の成分の98%は水分であり、塩分やタンパク質、アミノ酸等の有機物はわずか2%以下となっています。

 

メカニカルアクション MA値           

「メカニカルアクションMA値」

機械の洗浄効果はタタキ効果で表せます。このタタキ効果の強さ弱さを見る基準としてMA値(メカニカルアクション)があります。50センチ角の平織り綿白布を用い布の中心と四隅に直径35oの穴を5つ打ち抜いた試験布で洗濯物といっしょにワッシャーに入れて洗います。洗った後取り出してテスト布の丸い穴の淵の「ほつれ具合」を検証して機械のタタキ作用による衣類のダメージの目安をMA値として表しています。

 

ウエット洗いの実地テストでは、MA値が30〜40程度の押し洗いであれば収縮率が3%以下でフェルト化が起こらないという結果が出ました。MA値30以下であればMAテスト布の丸い穴のほつれ具合は殆んどなくまた衣類のダメージもなく安心して洗えるという事です。

 

一方家庭洗濯の場合では、標準洗いでMA値が50以上となり洗浄力はいいのですが、シルクやウール等の衣類にダメージを与えてしまうと報告されています。業務用の水洗機も同様に標準洗いで50以上の結果てす。

 

MA値30以下の洗いでは機械のタタキ効果が殆んど発揮されていないので洗浄力が上りません。縮まないけど汚れ落ちが悪い。

機械作用のタタキで洗浄力を上げればトラブルが起きる。というこの相反する問題がウェットランドリーシステムの限界点になっています。

 

石油ドライではMA値24で安全確実

石油ドライの洗浄試験で洗浄時間15分、工程時間20分の洗いでMA値はなんと24。30以下の安心洗いで理想的な数値を示していました。

では七種類の人工汚染布で見る洗浄力の結果ではどうでしょうか・・・・汚染布洗浄試験では、機械によるタタキ効果により、水洗の家庭洗濯よりは洗浄値がほぼ上回っていて、やはりプロのドライ洗濯が素人の家庭洗濯には負けていないという当たり前の結果がでています。

 

洗浄力にはあくまでゴシゴシと洗う機械力、タタキ効果が必要です。タタキ効果も機械力もなく、ただの浸け込みだけでは、固形物の汚れなどは落ちません。石油ドライの洗浄試験では10分洗っても20分洗ってもMA値は30以上にならず洗濯物に対する損傷がほとんどないのです。

 

ドライ機ではゴシゴシと機械力やタタキ効果を使って強力に洗うことができます。このことが固形物などの汚れ落ちがいいという結果を招いていると思います。洗浄力という観点から見れば、たたいたりもんだりする機械力は見逃せない重要な要素なのです。

 

水に落としても機械力が無ければ汚れは落ちません。石油ドライで機械力を使って十分でも二十分でも機械力を使いもみこんで洗うことで総合的にドライ洗浄はウェットもみ洗いよりも良く落ちるという結果をこのMA値の実地試験の研究は示しています。

 

MA値について、国立情報学研究所の文献 とウエットクリーニング評価システムでは。

汗抜きクリーニング、その理論と実践

1.汗の汚れを取り除く汗ぬきシール

汗を除去する方法として、現在ドライして油脂分を取り、水洗ウェットして塩分、たんぱく質、臭いを取り除くWウオッシュクリーニングが推奨されています。

 

2.Wウオッシュクリーニングの洗い

水洗・ウエットだけでは、塩分や臭い取れますが皮脂、脂肪等の油分が取れません。汗抜きクリーニングでは、二度手間にはなりますが、ドライしてから水洗ウエットする方法が完璧です。

 

3.素材の多様化で「水」に落とせない衣類が増加。

汗ぬきポスターウールやシルク素材では水に落とすと色泣き縮みなどのクレームが発生してしまいます。そのため宣伝して集めても乾燥や仕上げに手間がかかり、しだいに敬遠されてきました。

 

4.水による避けられない衣類のダメージ

これは水に落とすことによって、水と機械の物理的な力による作用メカニカルアクションMAで生地の収縮やフェルト化現象が起きるためです。

 

5.汗汚れを落すには、機械力が欠かせない。

しかし洗浄には物理的な機械作用、タタキ効果が欠かせません。水に漬け込むだけでは汗汚れの塩分は取れても固形分の汚れは取れません。

 

6.ドライはMA30以下で素材に安心。 さらさらポスター

水洗ウェット洗浄研究報告ではMA値が40以上になり、ドライの洗浄ではMA値が24以下と低く、素材で見れば水よりドライの方がダメージが少ないと報告しています。

 

7.ドライで塩分や汗の臭いが取れるだろうか。

では汗汚れはドライで落ちるのでしょうか。先ずは汗の正体を調べなければそれを取り除くことはできません。汗の成分や組成を調べて化学的に対応することが必要になってきます。

 

8.汗を化学的に検証「汗の成分と組成」

汗の成分はどのようになっているのでしょうか。ク研究機関の調査では、汗の成分のほとんど98%以上が水分となっていて、塩分は0.3%以上、ほかは尿素・乳酸・アミノ酸・アンモニアなど0.1%です。

 

9.人工汚染布で汗の洗浄力を測定

会報49裏汗の洗浄力を評価するには、汗の成分を再現する汚染布を考え洗浄力を確かめるこが必要です。

 

10.汗落ち試験を醤油汚染布で検証 

汗抜き試験の評価として醤油の原液を綿布に付着させた汚染布をつくり、洗浄力を測定してみました。

 

11.醤油の成分と「醤油汚染布の内容

透過率-1醤油の成分について汗の成分の比較すると塩分の量で17倍〜27倍、アミノ酸量で60倍〜100倍と醤油の成分の方が汗の成分よりも圧倒的に濃度が高く、醤油汚染布の方が汗の30倍から100倍の高濃度な試験布になっています。

 

この醤油汚染布を使って洗浄試験を行い、醤油(黒色)の反射率(脱落率)で洗浄力を測定してみました。この黒色の脱落率は汗の臭いの除去率に相当し汗の臭いの落ち具合を計る目安になると思います。

 

12.汗落ち試験に塩分の重量測定を検討

醤油の黒色は主にアミノ酸と有機物の色です。醤油の黒色の変化だけを見て塩分の除去率を測ることにはなりません。塩分は白色の結晶ですから白を測るには無理があります。

 

色で判断がつかないとすればやはり精密な微量電子天びんを使い塩分の重量変化を計って洗浄力を測定してみるしかありません。精密電子天びんでは千分の一グラムまで計れます。

 

13.重量測定に欠かせないデシケーター(乾燥容器) 

微量の塩分を精密計量するわけですから汚染布に付着している「水分」を完全に蒸発除去しなければ正確な重量測定はできません。

 

14.汗落ち試験「水分と洗浄力の関係」

洗浄後汚染布を乾燥して水分を除去したあと汚染布の反射率と重量を測定しました。この試験では汗抜き洗剤「乾洗王」をそれぞれ0.3%、0.6%、0.9%、1.2%、1.5%と次第に濃度を上げて計測を続けました。.\カールフィッシャ

 

塩分の除去率は醤油の色落ち反射率だけでは正確に判断はできませんので汚染布の塩分の重量を洗浄前、洗浄後で測定してその重量差を塩分の除去率として洗浄力を測定しました。

 

上の写真はカールフィッシャー微量水分測定器です。洗浄液の水分測定を行い溶剤中の微量水分の濃度を測ります。洗浄力と洗浄溶剤中の水分の関係を調べました。

 

15.汗落ち試験「ソープ濃度と洗浄力の関係」

洗浄試験の結果、汗を取るには水分がなければ取れないことがはっきりしています。ドライ溶剤に水分を微量に混ぜて取る方法が汗抜きドライの基本的な洗浄方法です。

 

この洗浄試験の結果、汗抜きドライでは、溶剤中の水分濃度が増えるに従って洗浄力が上っています。1.2%の有馬義ソープの濃度で水分が約3800PPM、洗浄力が70%を超えています。

 

汚染布の固形分重量の変化で見る洗浄力は、洗浄前の原布に付着する醤油の固形分30.9rが洗浄後には26.3r除去されて、洗浄力は85%になりました。

 

また、洗浄前と後の反射率で黒色の変化を見た洗浄力は70%となっています。この反射率計の洗浄力70%は汗の臭いの元になる尿酸やタンパク質アミノ酸の除去率の目安になります。

 

 16.汗落ち試験「溶剤管理と水分のコントロール」 

汗抜き洗浄試験の結果、一般のドライソープの濃度を2倍3倍に増やしても水分がなければ汗は落ちないという事がわかりました。シリコン&乾洗王02b.jpg

ドライでは、水分なしではどんなソープを使っても汗は落ちないということです。事故もなく安心して汗汚れが取れる基準値は 溶剤相対湿度75%と言われています。AMGでは水分濃度2,000PPMのドライ洗浄を汗抜きドライの目安にしています。

 

通常のドライでは水分濃度200PPM以下です。これでは汗は落ちません。水を使う洗い方は水分のコントロールが非常に困難です。過剰な水分によってシワや色泣き縮みなどトラブルが発生します。溶剤湿度75%以上になると事故がおきると指摘されています。

 のぼり

また、水分とソープによってドライ溶剤のベタ付きが起こりフィルター圧が上昇したり、溶剤が着色したりして色泣き、逆汚染などが発生し溶剤管理が困難になります。洗いのコストが上がります。

 

AMGの汗抜きドライのAQSシステムは、こうした弊害や問題点について研究してきました。今日では水分の安定利用と安定分散の新技術によってドライと水分の問題を解決してドライで汗抜きができるようになってきました。

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第三要素「洗剤」〜 油と水の相乗効果

1.合成洗剤の出現と界面活性剤の開発 

天然油脂から石油を原料とする洗剤に製法が変わり、戦争が終わり石油がダブついて余ってしまった結果、洗剤の原料が安価に供給できるようになり化学工業が発展しました。

 

洗濯液(溶媒)が「水」と「油」の二種により、クリーニング用の洗剤、助剤も水洗用とドライ用の二種に分けられています。水を使う水洗では油汚れが落ちにくく、また溶剤を使うドライでは水溶性の汚れが落ちにくいという問題を洗剤がカバーすることになりました。

 

2.ドライ洗剤の目的、溶剤湿度の発見

ドライ洗剤の目的は水溶性汚れに対する洗浄力です。水溶性の汚れを落とす方法としてドライ機ワッシャー内で極めて微粒子な水分をいれて湿度洗いをすることが理想的です。この極めて微粒子状の水分湿度が小さくなればなる程水分の悪影響を防ぐことができます。

 

外は雨が降っていても室の中では濡れることはありません。室内の空気中にもたくさんの水分がある訳です。しかし室内では外の雨のように濡れません。同じ水分でも水の粒子が違います。室の中は細かい水の粒子が空気中に散らばっています。

 

3.理想の相対湿度75%MA値35以下の洗い

溶剤相対湿度というのは溶剤と空気との境界面の空中湿度を計って溶剤湿度としています。

 

米国のIFI研究所や日本クリーニング研究所等ではこの相対湿度75%の時が最も水溶性の汚れが落ちやすく、また洗濯物の水による衣類の損傷ダメージが少ない洗い方と発表しています。

 

ドライで水分を湿度として利用し、微粒子化した安定な状態で活用すると実に効果的な水溶性の洗浄力を発揮してくれます。この水の安定した状態が長く続かないとトラブルが起きます。

 

4.不安定な水の添加は事故の元 

不安定な水や粒子の大きい水は、夏や冬、朝晩の温度の変化で不安定になります。ドライでも分離した水分はただの水です。単独に水として作用するためMA値を上げてシワ縮みの原因になります。

 

一時期パークドライで水を添加して洗うエマルジョン洗浄が注目されましたが、ワッシャー内の水の粒子が大きいために、やはりシワや色泣き、縮みが発生したりして、大変水の扱い方に手間がかかっていました。ズボンはいいけど上着はチョットねと言われた声をよく耳にしました。 

 

5.油と水の分散技術がドライを改革

水の安定分散技術はドライEXや乾洗王、油洗王などに応用されています。微粒子化しているために安定性があります。不安定な水分の使用は時間の経過とともにトラブルのもとになります。

 

6.抱水性ソープと溶剤管理 

抱水性のソープで水分を取る方法では@溶剤中にどの位水が混ざったか解らない。A溶剤中の水分が冷却され時間の経過とともに分離してベースタンクの底に溜まり悪臭を発生させる。B綿類を入れて洗うと水分を吸収し縮み色泣き逆汚染が発生する。等の問題が起きていました。

 

またフィルターのろ紙面に水分がつくとろ紙を湿らしてこの部分に抱水性のソープが粘りついてベトつきます。

 

その結果溶剤をポンプで循環すればする程ソープが吸着され流量が減りフィルター圧が上ってきます。抱水性ソープがろ紙面に吸着されているかどうかは取り出したエレメントを天日で乾かしてみるとわかります。黒くベトッとして乾きません。

 

7.非抱水性ソープと溶剤管理  

ドライEX16b.jpg例えばノーソープの状態であれば溶剤は水を抱かないので溶剤中に水分は溜まりません。水を全く抱かない非抱水性のソープを使用した場合濡れた衣類を洗って衣類の水分は溶剤に混ざりません。

 

乾燥中に溶剤といっしょに蒸発して水分離から排出されます。衣類から持ち込まれる水分は殆んど溶剤中には混ざりこまないわけです。

 

非抱水性のソープEXホワイトは、ろ紙表面の水分に絡みつきませんのでエレメント表面はサラサラと乾いて寿命が長く持ちます。取り出した後天日にあてますとろ紙表面は乾きます。

 

 ドライEXは水分が混ざっていることで、第四類第二石油類ですが指定数量の大きい「水溶性液体」として消防庁外郭のデーターベースに登録されています。

 

8.ソープの特質と機能

乾燥機の引火爆発を防ぐ為にソープを入れて静電気の発生を防止します。洗剤をドライ溶剤に入れると溶剤の体積抵抗値(電気を通過させる能力)が低くなりワッシャー内の静電気を地中へ逃がしてしまうことができます。

 

この洗剤の成分が適正量添加されることによって、衣類の静電気を防いだり柔軟性を出したりして衣類の復元加工性能を持たせてくれます。衣類の洗浄加工性能を上げることはドライ洗剤の重要な要素です。

 

このそれぞれに関連した@溶剤と機械 A機械と洗剤 B洗剤と溶剤 とこの正三角形のそれぞれの三つの点を結ぶ線上にクリーニング問題の解決ヒントがあります。

 

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第二要素「機械」〜 たたく力と生産性

1.クリーニング業の幕開け 

19世紀になってから動力が開発され電気が使われるようになって産業革命が起こりました。電気を利用する商業洗濯が始まり、洗濯の生産性が高められました。

 

ドライクリーニングも西洋式洗濯として明治以降日本でも取り入れられるようになりました。商業洗濯は洗いを請け負うホールセールの時代から
自家ドライへの時代になり、そして集中処理工場スタイルからユニット、パッケージ方式の業態と変遷してきました。

 

どんどん集めてどんどん洗うという風潮は生産性のアップという時代の要請に応えて昭和の終りまで続いていました。この洗濯の第二の要素は「機械」です。

 

2.洗浄評価システムの研究 

平成11年(1999年)洗濯方法についての画期的な洗濯研究会がスタートしました。

 

ウェットクリーニングの研究でしたが、同時に家庭洗濯機と石油ドライ機の試験検証も行われました。実際の試験は十三回の洗浄方法で行われ、@洗浄時間A洗濯物の収縮率B損傷の程度を調べるMA(デンマーク製)布C工程時間D洗浄力を調べる人工汚染布(七種類)を使いスーツ上下十着といっしょに洗浄試験されました。

 

3.安心のMA値30以下の洗い

調査報告書によるとウェット洗濯では、衣類の損傷の目安となるMA(メカニカルアクション)値が30〜40程度ならば収縮率が3%以下でフェルト化が起こらない。MA値の30〜40を限度とするのが妥当と発表しています。

 

4.家庭洗濯機のMA値は54、石油ドライではMA値24

標準的な家庭洗濯機の洗いではMA値が54を示し、収縮率も6.1と6.5の数値の結果でした。

 

また今回のテスト中に厚生科学研究の石油ドライ機の洗浄試験のデーターでは、ドライ洗浄時間15分、工程時間20分の洗いでMA値はなんと24。MA30以下の安心洗いで理想的な数値を示していました。

 

ドライ機のタタキ洗いの効果は水で洗った家庭洗濯の洗浄率をほぼ上回っていてドライ機が水洗の家庭洗濯機以上の洗浄力を発揮していたという驚きの結果でした。

 

5.見逃せない機械のタタキ洗浄効果 

「まさか石油でドライでそんなことはないでしょう」と思われる方も少なくないと思います。

 

では、なぜウェットは思ったより汚れが落ちてないのでしょうか。「水に落とせばサッパリだ。完璧な汗抜きクリーニングするならウェット・水洗だ」と考えておられる方も多いと思います。

 

このサッパリ感や完璧な洗いというのは恐らくYシャツ洗いのようなMA値50以上の機械力でゴシゴシと水洗した洗濯のイメージを持っておられるのではないかと思います。

 

6.水洗機の標準洗いはMA値は50以上

水に浸けただけでは汗は取れても汚れは取れません。汗は水につけるだけで落ちる訳ですがシミや汚れや泥ホコリ、ゴミは機械力がなければ落ちません。やはりゴシゴシとワッシャーでもみ込んで洗わないと汚れは芯から落ちてきません。

 

しかしウールなどゴシゴシ洗うと洗濯物の損傷率、MA値が上がってしまい色泣きや縮み、変型等の事故が発生してしまいます。

 

7.家庭ドライは失敗のもと 

家庭洗濯機の標準洗いではMA値が52以上ありドライ洗い指定の衣類は事故になります。

 

洗浄力という点から見れば機械のタタいたりもんだりする機械力は見逃せない重要な要素です。ですから水に落としても十分な機械力が無ければ汚れは落ちません。

 

石油ドライで10分、20分と機械力を使ってもみこんで洗うことで総合的にウェット洗いよりも固形分は良く落ちるという結果をこの研究は示しています。

 

8.ドライ機の洗浄力アップ にタタキを活用

洗浄・洗濯の第二要素はこの「機械力」です。ドライ溶剤はMA値は24または30以下で損傷を与えないという特性を持っています。

 

また10分、20分と機械のタタキ効果を加えて洗うことで泥、ゴミ、ホコリなどの固形物の汚れも良く取れます。ドライ溶剤では取れないのは水溶性の汚れですが、水溶性に対する洗浄力は次の第三要素「洗剤」で決まります。

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第一要素「溶媒」〜 溶剤管理と液管理

1. いつも清流のごとく澄み切ったきれいな溶剤

 

清流-1a.jpg古来より長い間洗濯は手もみ洗いの時代が続きましたが、1960年代の高度経済成長によって電気洗濯機が普及し、石油化学の発展により合成洗剤が出現して洗濯は手もみ洗いの時代から開放されここに機械化による洗濯革命がおこり商業洗濯が始まりました。

 

昔話に川で洗濯するおばあさんが川に流れてくる桃をみつけて「桃太郎」という話しは今でも子供心に頭の中に残っています。昔なつかし古里の川の流れはいつまでも清らかで川底まで透明で澄み切っています。

 

この山里の川の流れ、流が現在では水道水や地下水に代わり洗濯用水として使用されております。きれいな洗いをするには、まず洗濯液がいつも清流のごとく無色透明できれいな状態を保つことです。

 

日本クリーニング洗剤同業会では、品質管理のシールを製作してきれいな溶剤管理の普及を推進しています。

.同業会液写真.30%

 

ドライでは水洗のように一回一回洗うたびに液を捨てている訳ではありませんので、いつも溶剤を清流のごとく保つ事は大変困難です。無色透明・清流のような状態に溶液を保つことが「ドライの溶剤管理」の原点であり出発点と言えます。

 

2.人間も血液の循環、機械も溶媒の循環

サラサラの「循環」液管理は人間の体に例えますと、血液中のコレステロールや脂肪に似ています。血液がドロドロになり血管につまってしまうと脳梗塞や心筋梗塞などの病気を引き起こしてしまいます。

 

さらさらポスター

ドライ液もドロドロと汚れが溜まり、脂肪や酸化が上ってくると液が汚れて洗濯物の黄変や逆汚染が起こります。

 

溶剤に色が出て溶液が黒ずんできたのでは、白色の洗濯物に逆汚染がおこり白さが冴えなくなってしまいます。

 

血液もドライ液も循環している訳ですから、溶液はいつもサラサラにして不純物や汚れを取り除き新液のように無色透明の液にしておくことが溶剤管理の基本と言えます。

 

ちょっとの黄色がだんだん黄褐色になり溶液が黒ずんでしまいます。溶剤も助剤も澄み切った透明な状態を保つことが重要です

 

3.溶媒の液管理は品質管理 

ドライの溶剤や水洗の水のことを「溶媒」といいます。水洗いでは溶媒は「水」です。ドライでは溶媒は「石油溶剤」とか「パーク溶剤」です。

 

洗いの第一要素は「溶媒」です。汚れを洗濯物から取れ易くする為に衣類の繊維を湿らしたり、膨潤させたりする為に必要な媒体です。

 

透過率-1

クリーニングではこの洗濯溶媒を液体で利用しています。洗った後この液体を蒸発乾燥させて繊維から回収して再利用しています。

この溶媒「液体」が清らかに澄みきった状態になっているかどうか、液の透明度を写真の透過率計で測定診断します。

 

溶媒は人間でいえば血液みたいなもので、いつもサラサラな状態で健康管理することが健康の秘訣です。病気になったら一番最初に血液検査して病状を見つけるようにドライ洗浄でもトラブルが起きたときには溶剤検査をして原因を確める事が必要です。

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きれいな洗いの三要素について

品質造りの三要素、項目と詳細は下記へ。

第一要素「溶媒」〜 溶剤管理と液管理

第二要素「機械」〜 たたく力と生産性

第三要素「洗剤」〜 油と水の相乗効果

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きれいな洗いは「溶媒」「機械」「洗剤」の三機能連携システム

 

洗浄の目的は、どんな物からどんな方法でどんな汚れを落すのかということです。被洗物の素材によって@溶媒が選ばれ、溶媒が決まってA洗濯機
(ドライ機か水洗機か)がを選ばれ、被洗物の汚れは何かということでB洗剤がを選ばれます。

 

洗浄の問題は、水洗の場合では溶媒が水ですので油性の汚れの除去。ドライの場合では溶媒が油ですので水溶性の汚れを落すことが洗浄の中心になります。

 

対象となる汚染物質は大まかに分けて三つの組成で構成されています。

 

一つは水に溶ける@水溶性の汚れ。二つ目は油に溶けるA油溶性の汚れ。三つ目は水にも油にも溶けないB無機系の不溶性、固形分の汚れです。

 

汚れはこの水溶性、油性、不溶性無機系の三種の混合物質になっています。汚れを落すには、この洗浄の三要素である溶媒・機械・洗剤を複合的に作用させ、同時に連動させて初めて洗濯・洗浄力の効果が発揮されるわけです。

 

この溶剤・機械・洗剤の三つの特徴機能をどのように連携させて洗うかが洗浄システムのレベルアップには重要です。洗いの品質造りはこの溶媒・機械・洗剤の三要素によってつくられると考えます。

 

汗抜きクリーニングの品質基準

三つの「汗抜き」品質基準で消費者の満足度100% 汗ぬきシール

 

第一の品質基準   水分が無ければ塩分は取れません

 衣類の「ガバガバ」感は塩分が原因です。この衣類の汗、塩分は水分に浸けるだけで簡単に取れます。汗の除去は塩分の除去が中心になります。ドライでも水分の配合・活用により汗が取れるようになりました。

塩分の除去には水分が必要です

 

 

第二の品質基準  水分が無ければ汗の臭いも取れません

汗の臭いの原因は尿酸やアンモニアなどの有機酸です。汗抜きでは臭いの除去も重要な要素です。汗臭いの原因有機酸は水分で除去できます。醤油汚染布の洗浄試験で臭の除去率が判断できます。

汗の臭いの除去には水分が必要です。

 

 

第三の品質基準  抱水ソープの残留では、サラッと仕上がりません 

汗抜きドライといっても、水洗いした後のようなサラッとさわやかな爽快感が必要です。抱水性ドライソープの残留によって衣類がベト付いたのでは、サラッとしたさっぱり感が喪失してしまいます。

ドライであっても汗抜きクリーニングには「水洗」並みのさっぱりとした洗い上りが必要です

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消費者の納得する汗抜きドライの品質は、

@塩分のガバガバがない。 A汗の臭いがない。 B水洗い並みの洗い上り。

さらさらシール

 

現在の店舗、設備はそのまま、しかも単価、点数も同じで、利益が上がるシステムです。洗剤を変えるだけで考えが変わりクリーニングの経営が変わります。

 

 

 

ドライで事故もなく生産性の上る洗浄方式で、消費者の満足に結びつく品質とリーズナブルな料金体系。この「AQS汗抜き洗浄システム」が今静かなブームとなって、全国各地のクリーニング工場で高い収益と利益を上げています。消費不況をはね返す戦略システムとなっています。

 

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きれいな洗いと顧客満足の品質づくりについて

洗いの三要素「溶媒、機械、洗剤」の相乗効果で品質、利益が生み出されます。

 

清流-2a.jpg洗いの原点は、真水のような溶媒(液)に、真水のような洗剤を入れて洗い、真水のような溶剤で濯ぐことです

 

水洗のときは、通常温熱水で洗うわけですが、毎回きれいな真水を入れて、毎回洗剤を入れて洗い、真水で二回も濯ぎます。ドライクリーニングではどうでしょうか。

 

水洗のように洗浄後の溶媒(水)を捨ててしまうのでは問題はありませんが、ドライのように溶剤をろ過して再使用する場会報49表合には溶媒の浄化が必要になってきます。

  

洗浄後の溶媒が真水のようにいつも清純で無色透明、きれいな液の状態になっているかどうかが、洗いの品質を決める重要な要素です。

 

きれいな洗いは「溶剤、機械、洗剤」の三種の複合システムでつくられます。それは、どんな衣類からどんな汚れをどのようにして落とすのか?という考えに基ずいているからです。

  

洗う素材に応じて溶媒(洗浄液)が選ばれ、溶媒に応じて洗剤、機械が選ばれます。それぞれの溶媒の特徴によって落ちやすい汚れ、落ちにくい汚れがあるために洗剤も水洗用、ドライ用と性質が変わってきます。

洗いの三要素について考えてみましょう⇒ 

話題の汗抜きクリーニング、全国各地で大盛況!

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点数減、売上げ減対策に「汗抜きクリーニグ」、絶好調! 

 

セールを打ってもサービスをだしても、なかなか点数があつまらなくなってきました。低成長の時代になって薄利多売のシステムが通用しなくなり、消費者の節約マインドで需要が減って点数が集まらなくなっています。

 

そんな中、サラっとさわやか汗抜きクリーニングの品質が消費者に大受け、大好評。他店との違いにお客さんの目もお店に釘付け。これからの顧客満足、固定化・引き止め策となり、お店の付加価値、点数、単価アップの重要な販売戦略になってきました。

 

汗抜きクリーニングについて